ナチス占領下のパリ。
不器用でまじめがとりえの普通のおじさんバティニョール。
奥さんにコケにされても、小さな肉屋でまじめにこつこつ働いている。
ユダヤ人の子供をかくまうことになったのも、正義感等ではなく行き掛かり上でのことで、最初に彼が守ろうとしたのは、子供よりも自分だったように思う。
善良な人ではないけれどいいおっさん。そういう感じがとても良い。
シモンがかわいい・わがままで頭が切れる口が達者な子供。
だけど真っ直ぐでとても素直だ。
そんな子供たちと一緒にいるうちに、普通のおっさんバティニョールが子供たちを自分で守ろうと思うようになる。
そして、大変な危険を冒して、家族を置いてシモンたちを逃がすための冒険のたびが始まる。
大変な時代の悲しい事情を描いた話だが、とても心温まる映画。
主人公がご立派な聖人君ではないところが好き。
この映画の料理は何と言ってもおいしそうなハムやパテ。
シモンはユダヤ人なので、せっかくのハムを食べてくれなかったけど。
豚を食べないユダヤ人と豚屋のおっさんの逃避行。
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