山道を30ほど歩いて到着したのが延暦寺発祥の地、東塔。
山道から入ると裏口から入る感じ。
いきなり大きな朱塗りの建物がどかどかとたくさん建っています。
新しく作られたお堂など、どこもかしこも新品ピカピカな感じで
「山奥で修業をするお寺」ってイメージを期待していたのでガッカリ。
だけど根本中堂と中の薬師如来、文殊楼と中の文殊菩薩は
とても素敵だったので行って良かった。
その他
2012/09/17
法華総持院東塔
1980年に再建された建物。
根本中堂と並ぶ重要な道場だったと言う割に織田信長に焼かれたままだったのだそう。
大切だからこそおいそれとは再建できなかったとか、そういう事だろうか?
阿弥陀堂
昭和12年(1937年)に建立されたお堂。
再建ではなく建立。
延暦寺開創1150年を記念して建てられたそうです。
水琴窟の案内
お堂の前に水琴窟があり、涼しげな音が聞こえてきます。
音の発生源を辿ると赤い大きな矢印が立っていました。
もう少し風情のある知らせ方が無いだろうか。
戒壇院
阿弥陀堂前の階段を下っていくとさらなる下り階段と登り階段。
階段を上っていくとあらわれたのが戒壇院。
延宝6年(1678年)に再建された建物で重要文化財に指定されています。
大講堂
重要文化財だった旧大講堂が1956年に火事で焼けてしまい、1964年に坂本の讃仏堂を移築してきたのだそうです。
寛永11年(1634年)の建築で重要文化財。
行動の前に菊の御紋をつけた黒い車があったのだけれど誰か来ていたのだろうか?
鐘楼
ゴンゴンとよく鐘の音の鳴る寺だと思ったら鐘楼叩き放題。
皆さん行列を作って鳴らしまくっていました。
狛牛?
下まつ毛バリバリで超つぶらな瞳の牛。
角の部分だけ素材が違うようでお洒落さん。
大黒堂
日本の大黒天信仰の発祥の地と言われているそうです。
寛永年間に再建されたそうですが壁は真っ白、灯籠もキラキラで金持ってんなーって感じ。
大書院
「昭和天皇の即位にあわせ東京の村井吉兵衛の邸宅の一部を移築」との情報がありました。
一部!一部!?
十分に広い建物でしたよ。入り口の円筒系に刈り込まれた植木が現代的でかっこよかったです。
文殊楼
それほど大きな建物ではありませんが延暦寺の山門にあたる建物。
ここが表玄関だそうです。
寛文8年(1668)の火災後に再建されたのが現在の建物だそうです。
門の脇には階段があって上に上ることができます。
二階にいるのは文殊菩薩さん。
次の人の気配がするまでしばらくの間静かに対面することができました。
受験シーズンになると様子が変わってしまうのかもしれません。
根本中堂
大きくて派手な建物の中は驚くほど静かな印象。
お寺の成り立ちなどをお坊さんが説明する声がずっと響いているのだけれど現実の音ではないような不思議な感覚です。
参拝客がいる階よりも一段下のほの暗い空間をのぞき込むとろうそくに照らし出されてぼんやりと浮かび上がる薬師如来。
ここでもしばらく時間を忘れて過ごしました。
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基本情報
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